施術料金が安いのでは?【治療院経営のツボ】

from:やまざきよしひろ

先生の治療院で提供している、施術や治療はいくらですか?

沢山の先生とお会いする機会があるのですが、

適切な値段で提供している先生はごくわずかです。

安い設定ばかりで。高すぎる!!ということはまずありません。

一回の治療単価は5000〜7000円前後。

整骨院の先生は、保険診療と自費を合わせて、2000〜3000円くらいに設定している。

このくらいが相場です。

果たして、本当にその価格で合っているのでしょうか。

この記事を読んでいる先生は治療院を開業するまで、それなりの額を投資して来たはずです。

それなのに、適切な施術料金を請求する事が出来ていない。

本日は施術料金について解説をします。

 

同業者の設定を参考にしている

これだけ治療院が増えている中で、周りの治療院の情報も気になってしまいます。

特に意識してしまうのは、施術料金ですね。

これが、施術金額を決めるポイントの一つになっている先生が多いかと思います。

開業初期は地域相場に合わせて、決めるのも良いかもしれませんが、

予約が増えて、新規が取り辛くなってきたら、適切な施術料金への値上げを考えないといけません。

 

値上げを考えるのは稼働率で判断する。

一ヶ月の治療院の稼働日の予約が全て埋まった状態を稼働率100%とします。

実際の稼働率が70%になった辺りで施術料金の値上げを考えましょう。

稼働率60%では、まだ早いです。もう少し患者さんの分母を増やしてからです。

稼働率80%だと早急に対策をしないと、

体を壊してしまう・本当に治療が必要な方が受けられない状況になってしますます。

忙しい割に、利益も残らない、儲からないのは施術料金が低いのが原因です。

残念ですが、時間には限りがあります。

施術料金を適切な状態に保って、

治療院の稼働率をコントロールすることによって、

予約が三ヶ月待ちの状態では、本当に治療が必要な患者さんに受けてもらえません。

 

施術料金の設定方法は?

値上げは先生にも患者さんにもストレスが掛かります。

いきなり施術料金を2倍にする強気な先生もいますが、

私には出来ませんでした。

そこで私が行った方法をお伝えします。

開業初期は、6300円でした。

その後消費税増税時に、患者さん全員を6500円にあげました。

そこから一年後には稼働率が70%になったので、全員を7000円に値上げをしました。

特にこの位の値上げ幅ですと、特に離脱などはありません。

それでもすごく不安になった事を今でも覚えています。

まず大切なのは、先生の治療には価値がある事を理解してもらいます。

そして実際、患者さんに聞いてみてください。

『◯◯さん、忙しくなってしまっているので、施術の質を保つ為に、

値上げを考えているのですが、どう思いますか?』

この質問に対して、

『先生も忙しそうだからね。』

『予約が取れなくなってしまうと困りますね。』

などのように反応してくれる人が半数以上いれば、

施術の価値を感じてもらっているので、離脱も少なく抑える事が出来ます。

まずは、上記のような小額から、値上げをして反応をみるのが良いです。

以外にもすんなり受け入れてもらえるのに驚くかもしれません。

この繰り返しで、既存患者さんのじわじわ施術料金を上げをしていきましょう。

 

誰から施術料金を上げて行くのか。

現在の私の治療院では、一回の施術は10000円です。

現在治療院には、7000円の患者さんと10000円の患者さんがいます。

新規から値上げをしていったのでこのような形になっています。

実際に、7000円の患者さんの層と10000円の患者さんの層は違います。

7000円の層を10000円の層に引き上げるのは、

非常に手間が掛かるので、その対策を考えるよりは、

新規から値上げをしていった方が早いと考えた結果です。

とりあえず今のところは、料金をそろえるのは考えていません。

行うのであれば、稼働率が70%を超えた辺りです。

いずれ患者さんは入れ替わるので、新規が入り続けていれば問題ないと考えています。

以上のように、施術料金を適切な料金にすると、

・患者さんの質が上がる

・稼働率を下げる事が出来る

・利益率を上がる

良い患者さんを診て、時間も出来て、利益も上がる。このような結果が得られます。

適切な値上げをして、ビジネスに失敗をする事は稀です。

値下げをして、追い込まれて行くビジネスは多々ありますが、

ご自身の治療に自信を持っているのであれば、値上げをしてみてください。

先生の治療は価値があって患者さんの運命を変える可能性があることを忘れないでくださいね。

 

値上げで良く受ける質問を記載します。

・『7000円で来院している人の紹介者は、いくらでやっているのですか?』

私は、10000円でやっています。

質問された際は、『○月より施術料金が変わったのでよろしくお願いします。』

 

・『お会計の際待合室に患者さんがいると、違う事に気づかれるかもしれませんが。。。』

私は、金額は声に出して言いません。

『本日はこちらです。』領収書を渡すだけです。

それだけなら、待合室の患者さんも、その方がいくらなのか知る事も出来ません。

PS.

施術料金なんて人によって違っていいです。

誰が一律でなければいけないと決めたのですか?

あなたが設定・管理をすればいいので、

高いコースを申し込みたい人も、いると言う事を覚えておいてくださいね。

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プロフィール

山﨑 由浩
山﨑 由浩(やまざきよしひろ)
海外開拓治療家コンサルタント
グローバルインターネットマーケター®︎
日本の施術を世界に発信中
整体起業・副業コンサルタントも務める。

日々患者さんの悩みに向き合う治療院経営から、世界での治療家の価値と必要性を感じ、日本の手技や施術を伝えなければならない。と海外事業へとステージを変えています。

日本とベトナムへ治療院を展開中

世界でもエイジング最先端を走る日本において、治療院業界は他の国でも注目をされています。地域の困っている人を笑顔にするのと同じで、まだ治療院業界のない地域へ、日本の手技や施術が役に立てないのか?を考えながら仕事をしています。

目の前の患者さんを笑顔にする。これは日本でも、世界でも、同じです。